La Vida ~ A Story

Saturday, June 03, 2006

アテネより愛をこめて

さて、ランディも無事ヨーロッパに着き(ロンドンへのフライトにパスポートを忘れてちょっと最初つまづいてしまったけれど)、いよいよアテネへ出発!

レッド・アイのフライトで朝4時にアテネに到着し、不気味なくらい静かなシンタグマ・スクエアでバスを降りた時はちょっと不安...。でも気を取り直してアテネ散策を始めると、おや、いい匂い。ギリシャ人の食生活はちょっと変わっていて、夜の12時ごろに機内食を食べ、朝食抜きだった私たちのお腹は昼にはグーグーと鳴っていた。


モナスティラキのThanasisというレストラン(私のギリシャ人の同僚のお勧め)でストリート・ミュージシャンたちにセレナーデされながらケバブを食べる。これは観光地ならでのしきたりである。とても美味しいケバブだった(ランディはチキン・スブラキをオーダーした)。最初からとてもGreekである。


面白いお菓子発見!ココナッツをもちみたいな生地とまぜて棒状にしてある(残念ながら名前はわすれてしまった)。バニラとカカオ味があって結構美味しい。ちょっとスペインのチュロに似ている。


ちょっとユニークな宝石店のウィンドウ。いい具合に焼けたパンの間にちりばめられたネックレスや指輪。

歴史あふれるアテネ

やはりアテネに来て見過ごすことが出来ないのはアクロポリス。証拠写真のパルテノンとのツーショット。右にはソクラテスなどの哲学者や商人が行き通った古代アゴラ(紀元前6年ごろより)。ちょっと古代歴史のドラマを想像してしまう。


犬、犬、犬。アテネにはたくさんの野良犬がいる、と思ったらほとんどが首輪をしている。しかし飼い主は勝手に散歩させているようだ。町のあらゆるところで昼寝しているワンちゃんをよく見かける。


アクロポリスからみたアテネ。


古代アゴラでどうどうと道をふさぐ犬。アテネは犬に支配されているといってもいいかもしれない。


アクロポリスにあるアテネ博物館。とても興味深い遺物がたくさんある。左に写っているのはゴーゴン(メデューサ)の像。まがまがしい顔だが、チロリと出ている舌は何ともこっけいで、恐怖の怪物になりきれていないところがある。右には死者と共に埋葬されていた古代のはにわ。(大阪の万博の像に似ていると思うのは私だけかな?)


ミュケーナイ風の壷。赤土に黒、白、赤の絵の具で神話やトロイなどのストーリーを描いてある。右にはスパルタの盾(銅で出来ている)。とても重そうだが、攻撃的でやや乱暴スパルタの戦士なら文句を言わずに使ったことなのだろう。


古代おまる。ちょっと笑えるのだが、子供にしてはいい迷惑 だと思う。自力で抜けられないのと、私にはどう見ても清潔感に欠ける代物にしか見えない。


男の形をした香水の壷。どの男の人に会うかによっては壷も違うとか???(もちろん、ギリシャは結構オープンにゲイだったのでこれは男性用の香水の壷だったかもしれない)。ちなみにこの間イギリス博物館でWarren Cupを拝見したが、う~ん...すごい。

右には古代ギリシャの砂時計ならず、水時計。クレプシドラは主に裁判所で弁護士が演説をする時に使ったタイマーである。熟練された弁護士は最後の水滴が落ちるころに演説を終えることが出来たそうだ。


ギリシャはデモクラシーの起源なので、裁判は市民の手で行われた(もちろん「市民」の地位を得られたのは18歳以上の奴隷ではない男性のみだったけれど)。このクレオテリアは裁判のために作られた道具だ。市民全員が自分の名前入りの「銅チップ」をスロットに入れ、最後に左のクランクが回されると、白か黒のビー球が出てくる。ビー球の色により、横の列の市民たち全員が裁判に出る必要があるか、無いかが定められる。

夜のアテネ

反・イラク戦争のギリシャ。ちょっと変わった反・ブッシュのサインも見られる。(実は私たちがアテネに行った一週間後にアメリカの国務長官コンドリーザ・ライスがアテネに行ったのだが、その時は大きな暴動があったそうだ)。

サインにはこう書いてある:
ビン・ラーデンのカフェ - スペシャル・メニュー

トニー・ブレアーの睾丸 オリーブ・オイルあえ

または

ジョージ・ブッシュの頭 トマト・ソース漬け



コンドリーザ・ライス カレー風

ちょっと笑えるのだが、暴動までは良くないと思う(ニュースで見た限りではモロトブ・カクテルと催涙ガスが飛んでいたのを覚えている)。


タベルナに行くと、10中9ライブのギリシャ音楽が聴ける。独特なギターとリズムはみんなをいいムードにしてくれる。食事はそこそこでも大抵の場所は雰囲気100点満点だった。この写真のタベルナではちょっと塩っ辛いサガナキとまぁまぁのドルマダ、そして最高のムサカを食べた。(この旅行中ほとんど毎日ギリシャ料理で過ごしたが、アテネ最後の夜はギブ・アップして韓国料理を食べた。う~ん、ギリシャ料理はあと半年は食べなくても大丈夫な気がする)。


歴史にあふれる中、やはりアテネはモダンな町である。グラフィティも結構ユニークなのでちょっと写真を撮ってみた。この建物のすぐ横には古代のローマ・アゴラと風の塔があった。


夜のシンタグマ・スクエア。スケーボー少年たちとカップルのホット・スポットだ。

アテネで数日過ごした後、3日間パロス島に行った。アテネは多分2日あれば十分観光できる町なのでちょうど良かったと思う(それ以上いると結構飽きる)。アテネ最後の夜は一晩違うホテルを予約しておいた(オフ・シーズンだったのでギリシャについてからホテルを探して歩いた)。ホテルに行くとお茶面なアルメニア人のディミートリーさんが「おう、来たかね?パロスはどうだったかい?そうか、良かった。君たちに特別なプレゼントを用意してある!」と言う。

最上階に行ってごらん、と彼は言い、ランディと私は疑心でエレベーターに乗り、一番上のフロアへの階段を登る。ドアを開けるとそこは屋上で、私たちはアクロポリスと顔をあわせる。そう、ディミートリーさんは本当に素晴らしいプレゼントをくれた。最上階には一つしか部屋がなく、ベランダは私たちだけのものだった。私たちは夕日にどっぷりつかるアテネを見渡し、アクロポリスがライト・アップするのを見た。夕食後には神々しくそびえるアクロポリスと一緒に甘い香りのウーゾ(Ouzo)で晩酌をした。



屋上からのアテネ。ライト・アップされたアクロポリス。


「ヤサス!」(乾杯!)水で割ると不思議と白く濁るウーゾ(アニスでつくられたお酒。純で飲むと強く、透明だが、水で割るとスムースで白くなる。トルコのラカに似ている)。こんなに素敵な夜景にはやっぱりギリシャ産のウーゾ。

一番最初にはどんなバケーションになるか分からなかったけれど、土地、歴史、そしてギリシャの人たちに魅了されて帰ってきた気がする。旅行する度に世界は広がり、私はもっともっと世界を見たくなる。

さようなら、ギリシャ!とても素敵な国。

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