La Vida ~ A Story

Tuesday, November 02, 2004

エレクション2000(プラス4)

今日はアメリカの大統領選挙である。そして、House とSenateの選挙でもある。しかし、やはり注目の的はBush vs. Kerryのショーダウン。

4年前、私はまだアメリカ市民権を取得していなくて(単なるめんどくさがり屋、とも思えるが、やはり日本人としてのプライドがあったからだろう。うん、そういう事にしておこう)、2000年の選挙は、やや他人事の様に考えていた。

夕方に寮に帰ってくると、スイート・メート達は少し興奮気味で、特に私のルームメイトは帰るなり、リビングのテレビにかじりつきだった。選挙権は18歳からなので、彼女の始めての選挙体験だったそうだ(ほとんどの学生も同じく始めての人が多い)。

ディナーでもみんな選挙のことで持ちきりで、ほとんどの生徒達があわただしく食べ物をかきこみ、それぞれの寮に帰っていった。今思えば、キャンパスライフであれほど学生達がいっせいに興奮したことは9・11とスタンフォードとのアメフト・ゲーム以外に無かったと思う。校風からして、私達の学校はほとんどがリベラルかデモクラットだった。しかし、リパブリカンのクラブ活動が一番大きな学生クラブだということからして、全員一色というわけでもなかった。バークレーというとかなりリベラルなイメージがあるが、それは60年代のことであり、今ではほのぼのとしていてキャンパスの大半には政治に関して過激な輩は指折りぐらいしかいなかった。

その夜は手に汗を握る体験をした。いずれ、隣のスイートの人たちも私達のリビングに集まり、テレビに密着状態だった。Goreの大衆選挙数がBushのを超えると歓喜をあげ、Electoral VoteがBush にいくとものすごい勢いでまくしたてた。これが何回か繰り返されたのだが、ついにショッキングなニュースが流れた:テレビのスクリーンには花火があがり、ステージには、わっと、風船がいっせいに放たれるのが見えた。

Goreが勝ったのだ。

今になってはBushはものすごく嫌われていると思っている人が多いが、アメリカ人のほとんどはGoreもBushもあまりいい候補だとは思っていなかった。しかし、“The lesser of the two evils.”とはよく言ったもので、やはりほとんどの人はGoreが勝ってほっとしたことであろう。リビングに集まった人たちはジャンプして抱き合い、寮のあちこちでは歓声が聞こえていた。

しかし...。

テレビのレポーターはしきりに眉をしかめ、耳に入れたマイクを抑えていた。彼の顔は青ざめ、まじめな顔をレンズに向けた。「テレビを見ている国民のみなさん。今現在、全ての選挙のチケットをカウントしておらず、今回のアナウンスはExit Pollsのみの予想です。もうしばらくVoting Pollsからの知らせをお待ちください。」

テレビ・メディア今世紀最大のミステイクだった。わーっと騒いでいた私達は急に冷や汗を感じ、黙ってテレビの前に座った。30分が発ち、1時間発ち...まだ最終結果は出ていなかった。カリフォルニアという事で、私たちがアメリカ最後の選挙地域だったのでアメリカ全体のカウントはほぼ終わりに近かった(アラスカをのぞく-しかし、アラスカの人口はさほど多くないので数時間後発ったこの時間はあまり関係なかった)。

フロリダのことを聞いた時は知りもしないフロリダの誰そこのことを本気で呪った気がする。Goreのクリーン・スウィープではないという事はことがこじれることを指していた。私とルームメイトはげんこつが真っ白になるまでお互いの手を握り、毛布にくるまれながら冷えるリビングで怒りに震えていた。

これはGoreかBushか、という問題だけではなくて、「本当に国民が投票することに意味があるのか?」という疑問をもちあげた。Electoral collegeシステムを使うアメリカでは、いくら州全体が大衆投票で候補者に票を入れても、選挙地区が勝たねば本当にカウントはしない。更に、その州の地区の多数決でその州の投票全部が一人の候補者に入る。(例えは、カリフォルニアは55Electoral Voteがある。もし22Republican: 23 Democratになっても55Democratという事になる)。だから戦略方は成るべく多くElectoral Voteを得られる州を最優先することにある(もちろん、その州ごとにRepublican より・Democratよりがあるが)。

その夜、結果はついに出なかった。私達だれも良く寝た者はいなかったと思う。翌日中間テストがあったルームメイトはぼろぼろだったそうだ。アメリカの最高裁判所までを巻き込み、フロリダ州全体の羞恥をさらした2000年のエレクションは誰も再現しない事を祈っている事だろう。

だから今2004年の選挙を見ていると頭が痛い。

蛇足だが、世界の市民がもし投票できるのならば、Bushは絶対に選ばれないことであろう。しかし、CNNの世界からの生ブロッグを見ていると色々と面白いことが分かる。

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